数か月前、東京都新宿区の「東京おもちや美術館」を訪ねました。廃校になった小学校の一部を利用して最近できた新しい「木のおもちゃの美術館」です。 goodtoy.org この施設を訪ねた目的は、木材を魅力的に見せているモノ(おもちゃ、アイテム)はないかと探…
コクタン(黒檀)は毎日のように触れている、あまりに身近な木材です。なぜなら楽器(チェロ)の指板がコクタンだから。 バイオリン、ビオラ、コントラバスの指板もコクタンが使われています。もっともコントラバスで安い楽器の指板が、他の材に黒く色を塗ら…
市場に出ている木材はたくさんありますが、ここでは「個人向けCNC工作機を使った木工小物作り」の観点からの木材の選択・分類となります。 1.比重・色 いつもお世話になっているWEBサイト「木材博物館」から、市場で薄板として入手できそうな材を比重で分…
このテーマ、長々とエントリを重ねてきました。ビオラは少し上部の形は違うが、バイオリンとスケール(1/8)を同じにしてちょうどいい具合になりました。でも、チェロはかなり胴の厚みがあり、板厚5mmではかなり小さくなってしまうのでは? www.natural-ar…
四十代から老眼が進み、五十代半ばの今は3つの眼鏡(めがね)を使いまわしています。特に物忘れも伴って、車のキーを探し回ることが多くなりました。そんな時、目立つキーホルダーが付いていると、とても助かります。 パドックは真っ赤な木材。老眼が進んだ…
ほとんど毎日、家から少し離れた公園で散歩(ウォーキング)しています。 遺伝的に高血圧で、健康診断のたびに医者に見てもらえと指示されるレベル。食事の減塩にトライしてみたけどほとんど効果なし。 降圧剤は飲みたくないし、そんなの全然自然じゃない。…
木材の種類については自分の好みはありますが、何をつくるか、入手可能か否かによって決めます。対象としている小物のアイテムにふさわしい木材は、硬いこと、重いこと、色味がよいことなどで、それらは高級感やエイジング・耐久性そして利便性に結びつきま…
休日を利用して石黒 浩氏の講演会を聴いてきました。石黒氏は大阪大学でロボットの研究をされていて、本人そっくりのアンドロイドをつくったことでもよく知られています。公演がとてもよかったので概要のメモをまとめました。 〇なぜ人間型のロボットなのか …
はじめに 個人向けのコンピューター(マイコン?)が登場したとき、それがiphoneのように小さくなってほとんどの人が毎日使うようになるとはだれも思っていなかったでしょう。 繊維機械が家庭用ミシンになったように、CNC(※)工作機も一般の人が手軽に使用…
先日アップした「ケヤキキーホルダー」の私なりの味わい方です。 www.natural-arts.jp このキーホルダーは以前にたくさん作ったのですが、大きめの形がしっくりこなかったのでそのまま試作箱に入れてありました。でも最近改めてケヤキの木目を主役として見て…
今回はミニチュアビオラの試作です。 先ずビオラ・チェロとバイオリンの形状(ライン)の相違は上部最大幅が胴長に対する係数が0.455(バイオリンは0.475)なので、幅を狭めそれに伴うラインの納まりを調整します。 CADデータはCAMソフトのCut2Dで拡大縮小が…
「バイオリンのキーホルダー」で使用したデータに修正を加え、ミニチュアビオラとチェロの製作を検討します。 〇楽器のライン(線形)の修正 前回の引用の「ヴァイオリンと黄金分割」(坂井克則著)によると、ビオラ・チェロとバイオリンの形状(ライン)の…
ケヤキは箒(ほうき)を逆さにした美しいカタチで、巨木になる街路樹として皆なじみだと思います。でも木材としてのケヤキはイメージできますか? 自分もよく知らなかった木材としてのケヤキの特徴を表した、樹木と木材のケヤキを結びつけるアイテムの製作を…
以前から弦楽器仲間に楽器キーホルダーを作ったら喜ばれるだろうとは思っていたのですが、先日、チェロ仲間(女性)から“チェロのキーホルダー作ってよ!”と言われ、重い腰を上げることにしたのです。 CNCでキーホルダーをつくる場合、①製作するモノが小さい…
CNC工作機で特筆すべき点はコンマ1mmの精度で、金属や木材を切削できること。今回は超シンプルな “木象嵌(もくぞうがん)”で市松模様を表現します。 市松模様とは、「格子模様の一種で、二色の正方形(または長方形)を交互に配した模様。 英語、またこ…