モノノミカタ ~CNCを使った木工作品についての説明書きなど

自然と人をつなぐモノづくり。創作する上で知ったこと、考えたこと。

黄金比を使ったストラディバリウス・ミニチュアビオラとチェロの製作(3)

このテーマ、長々とエントリを重ねてきました。ビオラは少し上部の形は違うが、バイオリンとスケール(1/8)を同じにしてちょうどいい具合になりました。でも、チェロはかなり胴の厚みがあり、板厚5mmではかなり小さくなってしまうのでは?

www.natural-arts.jp

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計算してみました。ストラディバリは一腕尺=484㎜を用いてバイオリンを製作していたようですが、チェロは1700年以降、小さめの一腕尺=480㎜で製作されたそうです。

となると、原寸のチェロの胴長は480×1.618-17≒759㎜、横板の高さは480×1/4=120㎜。5㎜厚の板を使うと1/24で胴長3㎝と極小になります!

 

手持ちの木材を探すと、パドックで6mm厚のものがありました。前回のエントリでパドックを紹介しましたが、経年で色が濃くなるそうなので、この材はかなり古そうです。色が黒いものはキーホルダーに向きませんが、試作用と割り切って使います。

先ず材料の板厚6.0㎜で1/20スケール、胴長38mmとします。

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短い胴長に板厚6mmと「チェロ感」満載って感じなのですが、嫁から少し小さいのでは、という意見と、そして何かが足りないという・・・。足?

エンドピンが普及したのは西暦1800年代後半なので、ストラディバリの活躍した西暦1700年前後は股(また)に挟んで弾いていたのだが…。

 

ということで、一回り大きい1/19スケール、胴長40mmにし、“足”をつけてみました。

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“足”は強度が心配なので短めです。横から見ると板ですな。

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 バイオリン(1/8スケール)と並べてみるとほぼ同じくらいの大きさです。

6㎜厚の材料を入手したらシリーズ化しようと思っています。

 

(おわり)

 

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