はじめに
個人向けのコンピューター(マイコン?)が登場したとき、それがiphoneのように小さくなってほとんどの人が毎日使うようになるとはだれも思っていなかったでしょう。
繊維機械が家庭用ミシンになったように、CNC(※)工作機も一般の人が手軽に使用できて自分のモノづくりに活用できればいいなと思っています。
CNC工作機は10数年前から3Dプリンターなどと共に、個人向けの製品が普及し始めましたが、機械工作を専門にしている方はともかく、私も含め一般の人は今もどのように活用すればよいのか暗中模索の状況です。
そこで今の世の中でどのように個人向けCNC工作機(フライス盤)が活用されているのかまとめてみました。
※CNC
CNCとは、computerized numerical control(コンピューター数値制御)の略で、機械工作おいて工具の移動量や移動速度などをコンピューターによって数値で制御すること(コンピューター数値制御-Wikipedia)。
CNC工作機と言った場合、工具に回転軸がフライス(英語:Milling cutter)がついているものを呼ぶことが多いです。レーザー加工機も広義のCNC工作機です。
1.金属加工
〇機械部品の加工
・金属板の切断・穴あけ →ステーやケースを作る
・歯車の切削(2.5次元加工)
・部品の切削(3次元加工)
2.電子基板加工
www.youtube.comhttps://www.youtube.com/watch?v=Ho7_jFzH0kY
3.樹脂加工
例:ネイルスタンピングプレート切削
例:ロストワックス鋳造の原型作成
4.木工
例:ネームプレート
例:キーホルダー
まとめ
個人向けCNC加工機に比べ、産業用CNC工作機はパワーもテーブルの大きさも桁違いですが、①精密な切削が出来ること、②繰り返しの作業に向く、ということは同じです。個人向けであっても真鍮・アルミなどの金属加工は可能ですので、是非挑戦して新たな可能性を開拓してほしいものです。
私が取り組んでいる小物の木工作品の場合は、CNC工作機でなくてもDIYでいろいろな道具が揃っており、例えば、板をくりぬく作業は複雑なものでない限り卓上糸鋸を使ったほうが早いです。CNCでないと難しい複雑な文様や切断ライン、象嵌(ぞうがん)のような精密な切削が必要な手法を取り入れないと他のやり方との差別化につながらないところが難しいところです。
(おわり)