以前ご紹介した『Vectric』は、CNC加工で、2.5次元までの切削が可能な安価なCAMソフト「Cut2D」を販売しているイギリスのソフトウェアメーカーですが、3次元彫刻パーツ(クリップアート)のデータも販売しています。
Design & Make Store - CNC Clipart
3DのCAMソフト「VCarve」に取り込むことのできるパーツを、15ドルくらい~という値段で売っており、手軽に彫刻を施した木製看板などを個人向けCNCで製作することが出来ます。
またアメリカのミネソタ州に本拠を置くmakeCNCはスクロールソー(糸鋸)、レーザー加工機・CNC加工機向けの図面データ販売を行っています。
makecnc cnc router laser scroll saw plans
作品はレリーフだけでなく、車、恐竜、動物、昆虫、飛行機などの立体模型もあります。
大工仕事が得意なおじいちゃんが、孫の誕生プレゼントに、図面データを買って自宅のCNCで出力し、恐竜の3D模型をプレゼントするようなことが一般的になっているようです。
図面データは自分のために製作するだけでなく、ハンドメイド作品として50個までは販売でき、それ以上は新たに契約を結ぶことになるそうです。
「自宅のCNCや3Dプリンターで生活に必要なものを出力する。以前ではプロに作ってもらうしかなかった小物雑貨が自分で作れて、販売も出来る。」そんな世界が英米では当たり前になりつつあります。
日本ではメジャーなCAMソフトメーカーもありませんし、図面データ販売も行われていませんが、この流れは日本にも拡がってくるでしょう。
(おわり)