モノノミカタ ~CNCを使った木工作品についての説明書きなど

自然と人をつなぐモノづくり。創作する上で知ったこと、考えたこと。

音楽×CNCアート

チェロ・エンドピン響板!

前回ブログ「チェロ板(エンドピンストッパー)について」では国内のコンサートホールの舞台に使われている床板・構造を基にヒノキ無垢材のすぐれた特性を明らかにし、その結果から床構造別にエンドピンストッパーを設定しました。 www.natural-arts.jp今回…

チェロ板(エンドピンストッパー)について

チェロのエンドピンストッパーを製作していて、もっとも大事なのは、名前の通り、エンドピンを滑らせないことですが、エンドピンを替えると音が変わるように、エンドピンストッパーによっても楽器の響き方や音質が変わることに気がつきました。 目次 1.弦楽…

木材の3次元切削とアート(芸術)表現

久しぶりの更新です。 日々、CNC工作機を使った木工について試行錯誤していますが、未だ三次元切削に大きく踏み込めずにいます。問題は入口(3Dモデリング)と出口(多面加工)のハードルの高さと、三次元でモノ(作品)を作りたいという衝動が湧いてこない…

音楽を二次元で表現すること②/ヘ音記号の置時計/CNCを使った木工小物製作

私の製作テーマとして、音楽を2・3次元で表現して小物を作ることがあります。 音楽をカタチにする方向としては、小物としての木を叩く・木と木で音を出し、楽器とする方向があります。 www.natural-arts.jpフルート・オーボエ・クラリネットなどの木管楽器…

音楽を二次元で表現すること/音部記号って何?/ネオ・ファンタジア/CNC工作機による小物製作

小物製作に音楽関連の楽しい図柄を象嵌(ぞうがん)をしようと考えているのですが、楽器の形は複雑で納まりが難しい。そこで音楽記号を検討してます。 記譜の中で音の高さを示す、ト音記号やヘ音記号、アルト記号などは『音部記号』というのですね。実は私、…

折りたたみ譜面台用「鉛筆置き」を作ってみた/スチール製譜面台のみ/CNC工作機による小物製作

楽器を演奏する人はおなじみの折りたたみ譜面台。練習場所で合奏や分奏・個人練習をする時と、ホール以外での演奏会ではこれを使います。 30年来使っているのは下のウィットナー譜面台。スチール製で重いけど、しっかりしていて丈夫なので今も愛用しています…

木で音を出すモノを調べる(1)/木と木で音を出す

バイオリンのキーホルダーを作っていますが、これは模型であって音は出ません。 CNC工作機と木材を使って、シンプルな“音の出るアイテム”は出来ないかなと考えています。 モノをつくるにはまず、先人が作ってきたモノの歴史を踏まえなければいけません。 今…

黄金比を使ったストラディバリウス・ミニチュアビオラとチェロの製作(3)

このテーマ、長々とエントリを重ねてきました。ビオラは少し上部の形は違うが、バイオリンとスケール(1/8)を同じにしてちょうどいい具合になりました。でも、チェロはかなり胴の厚みがあり、板厚5mmではかなり小さくなってしまうのでは? www.natural-ar…

黄金比を使ったストラディバリウス・ミニチュアビオラとチェロの製作(2)

今回はミニチュアビオラの試作です。 先ずビオラ・チェロとバイオリンの形状(ライン)の相違は上部最大幅が胴長に対する係数が0.455(バイオリンは0.475)なので、幅を狭めそれに伴うラインの納まりを調整します。 CADデータはCAMソフトのCut2Dで拡大縮小が…

黄金比を使ったストラディバリウス・ミニチュアビオラとチェロの製作(1)

「バイオリンのキーホルダー」で使用したデータに修正を加え、ミニチュアビオラとチェロの製作を検討します。 〇楽器のライン(線形)の修正 前回の引用の「ヴァイオリンと黄金分割」(坂井克則著)によると、ビオラ・チェロとバイオリンの形状(ライン)の…

黄金比を使ったストラディバリウス・ミニチュアバイオリンの製作

以前から弦楽器仲間に楽器キーホルダーを作ったら喜ばれるだろうとは思っていたのですが、先日、チェロ仲間(女性)から“チェロのキーホルダー作ってよ!”と言われ、重い腰を上げることにしたのです。 CNCでキーホルダーをつくる場合、①製作するモノが小さい…