バイオリンのキーホルダーを作っていますが、これは模型であって音は出ません。
CNC工作機と木材を使って、シンプルな“音の出るアイテム”は出来ないかなと考えています。
モノをつくるにはまず、先人が作ってきたモノの歴史を踏まえなければいけません。
今回は最もネイティブに音を出すために作られた道具や楽器について調べてみました。
木と木で音を出す
昔々は金属の加工が難しかったので、身近な木材を使って音を出していたのでしょう。
〇拍子木
皆さまおなじみの「拍子木」です。カシなどの硬い木材を角の棒にし、2本1組にして紐でつないであります。ひもは自分の首にかけることも出来ます(拍子木 - Wikipedia)。
相撲や歌舞伎などの古典芸能に使われる拍子木は音が研ぎ澄まされていて、楽器としても素晴らしいです。
〇クラベス
紐のない拍子木?。クラベスはクラーベというラテン音楽の楽器です。
パーカッションの方によると拍子木とクラベスは叩き方が違うようです。(下の動画)
〇鳴子
穀物を野鳥の食害から守るため、鳥を追い払う目的で使われてきた道具。木の板に数本の竹筒や木片を糸で吊るしたもの(鳴子 (音具) - Wikipedia)。
・よさこい鳴子
よさこい鳴子踊りでは踊り用の鳴子が使われています。
〇スラップスティック(ムチ)
クラッシック音楽で使われるいわゆる「ムチ」です。(参照:むち (楽器) - Wikipedia)
蝶番がついており、二本の板が合わさってピシッと鞭(ムチ)のような音を出します。
「ムチ」が最も目立つ曲、ラベルのピアノコンチェルト。冒頭の一発!
〇カスタネット
皆さんご存じの青と赤で塗られたあの木製楽器です。スペインの民族音楽と共に発達したそうです(参照:カスタネット - Wikipedia)。打楽器は切れ味が命。打点のあの歯とよく響く貝殻形状がポイントです。
パーカッションの方はマスターしなければならない楽器が多くて大変ですねー。
www.youtube.comメキシコ出身のカスタネットの女王ルセロ・テナ
木と木で直接音を出すもの、まだまだあると思いますがメジャーなのはこれぐらいでしょう。
スティックを使うもの、直接手で鳴らすもの、皮、羊腸弦、金属弦などを介するものなどを含めていくと楽器全般に拡がります。面白い切り口を見つけたら、またまとめたいと思います。
(おわり)