私の製作テーマとして、音楽を2・3次元で表現して小物を作ることがあります。
音楽をカタチにする方向としては、小物としての木を叩く・木と木で音を出し、楽器とする方向があります。
www.natural-arts.jpフルート・オーボエ・クラリネットなどの木管楽器、バイオリンやチェロなどの弦楽器はすばらしい音と美しい形態を持っています。
したがってこれらの楽器の絵やシルエットを小物に描く・刻む・象嵌すること、模型やミニチュアを製作するという方向もあります。
そして、この前に思いついたのが音符記号。
適当に8分音符や4分音符をちりばめてもよいのですが、もう少し地に足をつけたデザインをしたいと考え、音部記号について調べました。
www.natural-arts.jp音部記号にはそれぞれ成り立ちがあり、五線譜との位置関係が重要なのです。したがって音部記号と五線譜を入れること、モノの用途、使用する木材、“CNCならではの表現”といった条件を満たすデザインを考えました。
ブナの板を使用した置時計です。
漆黒の「ヘ音記号」が、刻まれた五線上に正しく配置されています。(コクタンの木象嵌)
皿型に彫り込まれた時計の目盛りと、五線が陰影を作っています。
五線と時計の目盛りの間隔が一致しているのは、図面を描いてみた上の偶然の発見で、五線譜に違和感なく、時計を配置することが出来ました。
これも今回発見したのですが、ブナは木目の形・模様が独特で素晴らしいのですが、表面がフラットであっても光の反射で“凸凹に見える写真映りの悪さ”がありますね。
(おわり)