木材の小物製作において最後のお楽しみは色(いろ)・艶(つや)の変化でしょう。
製作途中のギザギザのササクレやガタガタ面が研磨されて滑らかになり、油やワックスで拭かれると、白っぽい表面が艶々(つやつや)で落ち着いた色に変わります。
先週、5種類の材料で“ミニチュア・バイオリン”を製作しましたので色の変化をご覧ください。
左からアカシア・パープルハート・パドック・シタン・カヤです。下の写真が研磨、ワックス拭き後になります。
写真がうつりが悪いのでわかりにくいですが、まず木目が鮮やかに浮き出て強調されます。艶(つや)は出ていますが全体に色が暗くなっています。
パープルハートは材料で見たときは明るく鮮明な紫、本当に“パープル(赤みの強い紫)”だったので、とても出来上がりが楽しみだったのですが、光が弱いところではシタンと見分けがつかないくらい色が暗くなってしまいました。
小物作りでは、なるべく明るい色の方が見映えは良いと思いますので、白木への着色も検討中です。
(おわり)