サン=テグジュペリの『星の王子さま』を読んだことはありますか?
とても有名な本で、しかもマンガにもたびたび登場しています。手塚治虫の『火の鳥・望郷編』でも出てきますし、直接ではありませんが宮崎駿の作品は、サン=テグジュペリにとても影響を受けています。宮崎駿は、サン=テグジュペリの文庫本の解説や、デッサン集の序文を書いています。
私は『星の王子さま』を読もうとトライしたことはあるのですが、挫折して本はどこかへいってしまいました。
実は『星の王子さま』は著作権が切れて青空文庫に入っているのですね。→
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery 大久保ゆう訳 あのときの王子くん LE PETIT PRINCE
挿絵は著者自身が描いています。絵もとても上手で洒落ています。さすがフランス人。
私はやっぱり読むのは挫折して、この訳の朗読がありましたので聴いてみました。→
声はとても素敵なのですが、訳がしっくりこなくてまた挫折。
最後まで“観れた”のがこれ。
www.youtube.comドイツで製作されたアニメーションに日本の俳優さんが吹き替えしたものですが、元のアニメーションがとても良いです。幻想的ではあるが、はっきりしない原作の言葉を明確に映像化しているので、すんなり頭に入り、作品の良さがとてもよくわかります。
青空文庫の解説にもあるように、この物語は一種の寓話です。その意味については中田あっちゃんの『しくじり先生』が上手くまとめています。→
「特別な一本のバラ」あなたにとっては誰(何)ですか?
サン=テグジュペリは1944年7月、偵察機で飛行中、マルセイユ沖で消息を絶ちます。約50年後、地中海で搭乗機の残骸が発見され、当時のドイツのBf109パイロットにより、サン=テグジュペリの偵察機を撃墜したとする証言が公開されました。
彼自身もサン=テグジュペリ作品の愛読者だといい「長い間、あの操縦士が彼では無いことを願い続けた。彼だと知っていたら撃たなかった」と話していたそうです。
引用:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ - Wikipedia
(おわり)