SDGs(持続可能な開発目標)を知っていますか。
www.youtube.comピコ太郎がんばっていますが、一般にはどうも横文字はなかなか浸透しませんね。
SDGsとは、世界中の全ての人々が幸せに暮らすことができる社会をつくるために、国際連合が2016年から2030年までの15年間の解決すべき国際社会の課題と目標を、2015年9月の国連サミットで採決したもので、国連加盟193ヵ国が2030年までの15年間で達成するために掲げたすべての国の開発目標です。
17のゴール(目標)(下記)と169のターゲットからなります。
目標は環境分野だけでなく、人権や教育など多岐にわたります。これは問題が全てつながっていることを示しています。
例えば私が扱っている木材だと、ワシントン条約による規制対象となっているものもありますが、それらは現地の貧困や人間や国の不平等も深く関わっています。グローバル化による経済格差の問題は森林伐採や焼き畑、そして地球温暖化とも関連しています。
私たちとしては先ずSDGsを意識すること、そして小さな行動を積み重ねることが大事になります。
今一番SDGsを意識しているのは海外展開をしている企業です。SDGsに取り組んでいることが、今後の取引条件となる可能性があります。また国内の中小企業でも、これからはSDGsを活用した情報発信で、企業をブランディングすることが考えられます。中小企業の活躍は地域の発展に貢献することになります。
教育現場では「SDGs(目標)のための教育」(=ESD)が定着しつつあります。先日、高校の教頭先生から、高校ではどんな教科においてもグループワークを取り入れて、一方的な座学から脱却しつつあると聞き、私たち世代の高校時代(40年前!)とはずいぶん変わってきたと驚いています。
一番鈍いのは外務省以外のお役所や政治家、経団連の大企業でしょうか。最近は皆SDGsのピンバッチをつけていらっしゃいますが、例えば、電力会社が環境を意識しているとはとても思えません。環境配慮の見せかけを「グリーンウォッシュ」といいますが、これをもじって、「SDGsウォッシュ」(実態が伴っていないのに、上辺だけSDGsへ対応しているように見せかけていること)と揶揄されるようだと、とても恥ずかしいですね。
(おわり)