先日のブログで彫刻カッターによる文字切削を紹介しました。CNC工作機を使用すれば木材に文字を切削し、表札やネームタグを作成することが出来ます。
www.natural-arts.jpしかし文字切削には欠点があります。そのままでは切削による陰影でしか文字を明示できないこと。(下写真:ストラディバリの黄金比を使用したチェロ・ミニチュアキーホルダー、パドックへナチュラルマークと文字入れ)
その点、レーザー彫刻機は“焼き跡による色付け”が出来ますので、最近はキーホルダーへの名入れなどはほとんどレーザーが使用されています。
【らくがきスケッチ】木札でネームタグ作ってみた【レーザー彫刻】 - YouTube
もっとも、木材へ文字や絵を描くために木の表面を焼く手法は、昔から「焼き印」や、焼きゴテを使う「ウッドバーニング」があります。
ウッドバーニング_バースデーカード(ウェストミンスター)の制作風景 - YouTube
表札を作成する場合、切削のあと墨入れをしますが、そのまま墨を入れると必ず滲み(にじみ)ます。
昔から、道場の看板や塔婆に墨で文字を書く時は、砥の粉で木材表面の“目”をつぶし、出来るだけ濃い墨汁を使って筆を入れていたようです。
CNCによる切削の場合、文字の墨入れのみであれば
①文字切削→②砥の粉塗布・研磨→③墨入れ→④文字周りの研磨(→⑤防水ラッカーなど吹付)
で完了です。
現在は、文字入れした上に着色できないか、試作を重ねています。
写真(下)は試作品。
下地材や塗料を替えて試していますが、難航しています。
文字周りを汚さずにスクリプトの文字がくっきり浮かび上がれば合格なのですが。
(おわり)