実は昨日、iphoneを替えました。5sのサポートがなくなると知り、渋々。
私は昔からAppleファンで、家のパソコンも最初からMac。iphone遍歴は3Gs →4s→5sで、今回は7です。
以下は人の価値観、美意識はそれぞれだと思いますので、あくまでも私の感覚であり意見だと捉えてください。
3Gs
右が3Gs
背面の樹脂がラウンドしてとても手になじむ形状。(写真は、iPhone 3GS - Wikipediaより)
4s
側面がステンレスで、背面が透明な強化ガラスだったと思う。バランスの取れたプロポーション。全体がカチッとしてまさに建築でいう「強・用・美」を満たしていた。プロダクトデザインの頂点。(写真は、iPhone 4S - Wikipediaより)
5s
4sのイメージを受け継ぎながらもジョブズ亡き後、デザインの統一という面で迷走が見られる。競合他社の画面拡大風潮に抗しきれず長手方向に画面を拡大。加工性の改善と軽量化を狙って側面がアルミになったが、素材感は後退した。
7
写真左が5s、右が7。
7は妙に間延びした印象。側面のR(アール)もしっくりこない。最悪なのは背面の飛び出したカメラのレンズ。
モノの大きさについて
寸法と重量
3Gs:115.5×62.1×12.3mm、135g
4s:115.2×58.6×9.3mm、140g
5s:123.8×58.6×7.6mm、112g
7:138.3×67.1×7.1mm、138g
(出典:iPhone - Wikipediaより)
モノの大きさを決める際、初期のiphoneのように手の大きさから決める一方、見やすさを求めて画面を大きくするのはわかります。でも私はモノにはそれぞれ美しいと感じる大きさがあると思います。
5sと7を比べると明らかに7の大きさに違和感を感じます。これは何か本能的なものかもしれません。
小物作りでは対象に応じてモノの大きさを決めなくてはなりません。心の声に従い何度もしっくりくるまで作り直すことが理想です。
プロポーション
最近のスマホの傾向ですが、薄けりゃいいってもんじゃないです。私はずっとスマホは“裸”で持っていますが、7はその平面寸法に対して厚みがなく、そのまま持つには不安のあるプロポーションです。この場合、見た目以上に手の触感です。持ってもしっくりこないし、なにより落としやすいと思います。
モノのミニチュアを作ることが多いのですが、実物そのままのプロポーションを再現すると何か違うなと思うことがあります。プロポーションを含めて簡略化、出来る限りシンプルにすることを心がけています。
重さ
歴代のiphoneの重さはあまり変わってないですね。ポケットに入れることが多いので、スマホは小さく軽い方がありがたいです。
小物作りの場合、重い方が高級感が出ます。例えばスギ(比重0.38)とツゲ(比重0.74~1.14)で同じ大きさのモノを作った場合、ツゲの方が圧倒的に上質な感じがします。
今回はiphoneをネタに、小物作りにおけるデザインについて考えてみました。
iphoneのすばらしいのはハードウェアとソフトウェアの統一感ですね。
機種の価格が非常識なほど高騰しても、なかなか離れられません。
(おわり)