モノノミカタ ~CNCを使った木工作品についての説明書きなど

自然と人をつなぐモノづくり。創作する上で知ったこと、考えたこと。

石黒 浩氏講演会 ~ロボット研究は人間理解。「人」の本質を探究

休日を利用して石黒 浩氏の講演会を聴いてきました。石黒氏は大阪大学でロボットの研究をされていて、本人そっくりのアンドロイドをつくったことでもよく知られています。公演がとてもよかったので概要のメモをまとめました。 〇なぜ人間型のロボットなのか …

世の中の「個人向けCNC工作機」活用体系

はじめに 個人向けのコンピューター(マイコン?)が登場したとき、それがiphoneのように小さくなってほとんどの人が毎日使うようになるとはだれも思っていなかったでしょう。 繊維機械が家庭用ミシンになったように、CNC(※)工作機も一般の人が手軽に使用…

木目からの夢想・ケヤキキーホルダーの私の味わい方

先日アップした「ケヤキキーホルダー」の私なりの味わい方です。 www.natural-arts.jp このキーホルダーは以前にたくさん作ったのですが、大きめの形がしっくりこなかったのでそのまま試作箱に入れてありました。でも最近改めてケヤキの木目を主役として見て…

黄金比を使ったストラディバリウス・ミニチュアビオラとチェロの製作(2)

今回はミニチュアビオラの試作です。 先ずビオラ・チェロとバイオリンの形状(ライン)の相違は上部最大幅が胴長に対する係数が0.455(バイオリンは0.475)なので、幅を狭めそれに伴うラインの納まりを調整します。 CADデータはCAMソフトのCut2Dで拡大縮小が…

黄金比を使ったストラディバリウス・ミニチュアビオラとチェロの製作(1)

「バイオリンのキーホルダー」で使用したデータに修正を加え、ミニチュアビオラとチェロの製作を検討します。 〇楽器のライン(線形)の修正 前回の引用の「ヴァイオリンと黄金分割」(坂井克則著)によると、ビオラ・チェロとバイオリンの形状(ライン)の…

樹木と材木のケヤキを結びつけるアイテムの製作/CNCを使った木象嵌

ケヤキは箒(ほうき)を逆さにした美しいカタチで、巨木になる街路樹として皆なじみだと思います。でも木材としてのケヤキはイメージできますか? 自分もよく知らなかった木材としてのケヤキの特徴を表した、樹木と木材のケヤキを結びつけるアイテムの製作を…

黄金比を使ったストラディバリウス・ミニチュアバイオリンの製作

以前から弦楽器仲間に楽器キーホルダーを作ったら喜ばれるだろうとは思っていたのですが、先日、チェロ仲間(女性)から“チェロのキーホルダー作ってよ!”と言われ、重い腰を上げることにしたのです。 CNCでキーホルダーをつくる場合、①製作するモノが小さい…

“木象嵌”で市松模様を表現するアイテムの製作

CNC工作機で特筆すべき点はコンマ1mmの精度で、金属や木材を切削できること。今回は超シンプルな “木象嵌(もくぞうがん)”で市松模様を表現します。 市松模様とは、「格子模様の一種で、二色の正方形(または長方形)を交互に配した模様。 英語、またこ…

CNC工作機

CNC工作機 昔から絵を描いたり、プラモデルなど模型を作ることが好きで、図工や美術の成績はよい方でしたが、手先が不器用なことは自覚しておりました。 そんな自分が木工アイテムづくりをしようと考えたのは、安価なCNC工作機の存在を知ったから。 樹脂など…

「ナチュラル・アーツ」

社名板 随分前から社名を「ナチュラル・アーツ」にしようと思っていました。 「ナチュラル・アーツ」という名称は、「自然」のモノやコトを知ったり、理解したり、感じたりすることのできるアイテム(創作物)のこと、またはそれを創作することを意図してお…